俳文学会東京研究例会:第488回(2026年9月26日(土)午後2時30分~午後5時、江東区芭蕉記念館会議室)

○伊藤善隆氏「出雲俳諧史―手錢美術館所蔵資料を中心に―」
 出雲市大社町の手錢家は、貞享年間に大社に移り住んだ喜右衛門長光(寛文二年・1662~寛延二年・1749)を祖とする商家で、町役の大年寄を長く勤めた。松江藩主が出雲大社に参詣する折に本陣をつとめた家であるため、それにふさわしい調度品や絵画、磁器などの貴重な文物が、現在も手錢美術館に多く残されている。
 歴代の当主は文芸にも関心を寄せた。そのため、和歌・漢詩・俳諧にわたる文芸資料にも富んでいる。発表者は、2011年以来、島根大学・国文学研究資料館・手錢美術館が実施する調査に参加してきた。その結果、とくに三代の季硯、五代の有秀が俳諧に熱心だったことが具体的に判ってきた。今回の発表では、手錢家の俳諧活動を中心に、近世中期・後期の地方における俳諧活動の実態について報告したい。なお、発表の性格上、既発表の論文等と重複する内容があることをお断りしておきたい。

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